最近はインスタばかりなので、たまにはブログスタートにしてみました(笑)。
《第二部》
有吉佐和子 作
一、綾の鼓(あやのつづみ)
宮藤官九郎 作・演出
二、唐茄子屋(とうなすや)
不思議国之若旦那
第一部の『双蝶々曲輪日記』も好きな演目だったのですが、幡随長兵衛 は悲しいので…。
さて『綾の鼓(革ではなく布を張った鼓)』は…。昔、三島由紀夫作の同じ題名の“現代能”を観劇せたのですが、
今回と同じ様に、女王様的な主人公が見下している男性に綾の鼓を打って音を出したら思いを叶えでやる、という内容でした。
今回は退屈していた華姫が、退屈しのぎに庭吐きの少年 三郎次に、綾の鼓を渡して打って音を出したら(花姫の)思いを叶えてやるとの、上から目線。
当然の様にならず、三郎次は恥ずかしく綾の鼓を持ったまま逃げてしまいます。
3年間、鼓の修行をして綾の鼓を奏でました。
華姫役の鶴松さん、三郎次役の虎之助さんととてもきれいで、これから楽しみですね。
そして『唐茄子屋』は、宫官の昨演出でした。特別、楽しみにしていた訳でも無いのてすが、面白かったら良いかな、程度で…。高飛車!
結局の所、面白かったです(笑)。
ポイントは若旦那(勘九郎さん)の叔父さん役の荒川良々さんでしたね。
賑わっている舞台上の通行人に対して「何の祭りだ?」と聞くのですが、誰も答え無い。
そこで「梨園の洗礼かァ。大勢で賑わってるけど、一人一人は大した事やってないんですよ」と言って、中年女性役の役者さんに「あなた、1人で演じてみて」と言って往来を歩かせる。
その役者さん、二三歩歩いては左側に会釈をして、又二三歩歩いては右側に会釈をして…。それを続けているのでした。
確かに大勢で歩いていると、複雑な事をしながら歩いている様に見えます(笑)。
七之助さんの花魁は格別でした。
勘当された若旦那に見切りを付けた時、着物が蛾の羽ばたく形になったのは、なんとも妖艶でしたね。
花魁から貧しい長屋のおかみさんへの早変わりも良かったです。
“不思議国”に迷いこんだ若旦那。大きくなったり小さくなったり…。
全体的に面白かったのですが、下ネタが長々とクドイ。イヤね、下ネタを毛嫌いする程オボコではないのですが、男性の身体的変化の何が面白いのか分からない(本物のオボコかもしれない)。
観劇してる人の大半が女性だと思うので、ちょっと考えてほしいかな。