第三部
安田蛙文 作
中田万助 作
奈河彰輔 演出
藤間勘十郎 演出・振付
通し狂言
『雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』
市川海老蔵五役並びに空中浮遊相勤め申し候
鳴神上人 海老蔵
粂寺弾正
早雲王子
安倍清行
不動明王
八剣玄蕃 右團次
秦民部 男女蔵
雲の絶間姫 児太郎
八剣数馬/制多迦童子
廣松
錦の前 男寅
小原万兵衛実は石原瀬平/黒雲坊
市蔵
秦秀太郎 門之助
白雲坊 齊入
小野春道 友右衛門
腰元巻絹 雀右衛門
後見 家橘
この演目は以前観たことがありました。
この時は
『成田山開基1080年』と
『二世市川團十郎生誕330年』
という事で上演されたのでした。
細かい所か少し違ってましたが、:
海老蔵さんの口上も変わらず、途中でマキが入る所も…(笑)。
『毛抜き』や『鳴神』など個々でも上演される人気の演目ですが、それが通しで鑑賞出来るのですから本当に贅沢!
『鳴神』だけ観ていると、何でストイックな高僧である鳴神上人が水神を封じ込めて、民衆をいたぶるのか分かんないですよね。
今回はコロナ禍と言う事で、荒物にありがちなチャンチャンバラバラ無いだろう、と思っていましから、
なんと、チャンチャンバラバラも有るし、ハシゴも有りました(笑)。
又、ハシゴは家紋のミマスを作るのに必需品なのです。でも、ハシゴを支えるのに超過密になるので、多分ハシゴはカットかなァ、と思っていたら、なんと有ったのです!
かなり危険な状態だったのでは?
それから気になった民衆のセリフが、
「お上の政(まつりごと)は勝手にやってもらって、オラ達には安泰でいれたらいいんだァ_」と。
何だか今の日本国民の様な…。
まァ、日本の事を芝居にしてるんだけど(笑)。