第三部
義経千本桜
吉野山(よしのやま)
佐藤忠信実は源九郎狐 猿之助
逸見藤太 猿弥
静御前 七之助
《吉野山を舞台に描く華やかな舞踊》
桜が満開の吉野山。源義経の愛妾静御前は、都を落ち延びた恋しい義経を追って旅を続けています。その供をするのは、義経の忠臣である佐藤忠信。静の旅の憂さを晴らすため、忠信は過ぎし日の屋島の合戦の様子を物語ります。実は忠信は、静が義経から預かった「初音の鼓」の皮に使われた狐の子で…。
忠信と静の連れ舞や源平の軍物語など、みどころの多い人気の舞踊です。狐忠信の通称の通り、随所で狐を暗示させる忠信の仕草もみどころ。春の盛りを背景に繰り広げられる、美しい道行をご堪能ください。
なにしろ七之助さんの美しいこと!
博多人形を大きくした様な感じ。
猿之助さんも、目を瞑ってでも出来る位に馴染み深いお役。
そして猿弥さん(笑)。
猿弥さんのオリジナルでしょうか、
”ソーシャルディスタンス“や3人の役者さんの名前を折り込んだ長いセリフを唱えていました。
猿之助さんの源九郎狐が一番好きですね。
多分、猿之助さんの源九郎狐を一番観ているかも。
今までの歌舞伎公演との違いは、大向でしょう。
今の舞台では、拍手だけが観ている側の“反応”ですが、やはり締りが無い。
大向が一声入ると、山場のピークを感じ取れます。
それは役者さんも同じなのでは?
やはり今までとは違う舞台でした。