指揮/小泉和裕
曲 目
メンデルスゾーン:交響曲第5番 ニ短調 op.107 《宗教改革》
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55 《英雄》
小林和裕さんの指揮は、スマートでスッキリした印象です。
かと言って物足りなさを感じるとこも無く、満ち足りた感動を与えてくださいます。
メンデルスゾーンはユダヤ人という事で、音楽家として差別を受けてきたそうで、複雑な心境が出ていた様な…。
『英雄』の壮大さは、小林さんの指揮により充分に満喫出来ました。
どちらの指揮も楽譜無しだったのは凄い。
かなり昔ですが、都響の定演で本来指揮をする筈だったマエストロが病欠した事がありました。
そのピンチヒッターは小林さんだったのですが、前から組まれていたのかと思う程、見事な演奏でした。
全ての楽曲が頭の中にあるのでしょう。
そんな所からか、小林さんに“知的”というイメージを持ってしまうのですが…。