前向き!

先日画廊のオーナーとオープニングパーティーの余ったワインを飲みながら話しをしました。

オーナーは私と同年代の女性です。

実は今回の展示作家の作品は好みじゃ無かった(苦手)様で、事務所に居たい為に使われたみたい(笑)。

こちらも酔いが回って口が軽くなっていました。

 

事務所の中に今まで開催した作家さんの作品が飾ってありました。

結構“模様替え”をしているのですが、長く飾ってある作品が…。

作品は日本画で、作家さんの愛してやまないサボテンを描いたもの。作家さんは若い男性なのですが…。

小品ながらも目を引く“いい作品”なのです。

その作家さんの個展が又観たいな、と言ったら

「彼、○○画廊に鞍替えしちゃったんだよね。だからもう展覧会はない…」

ちょっと可哀想なこと言っちゃったかな…。

○○画廊は大御所がバッグアップしている画廊で、出世と言えば出世ですが…。

オーナーはその作家さんを発掘してプロデュースしてたんですけどねェ…。

 

他の作家さんも忙しくなって、個展どころではなくなったし、寂しい心理状態だったと思います。ところが…

「だから新規開拓しないと!」

「!(前向き…)」

「だから“青田買い”しないと!」

私も嬉しくなって「そうだね、いい学生さんも沢山いるしね!」

「そうだよ(笑)」

 

たまに新進気鋭の作家さんのプロフィールの1行目に、彼女の画廊での『初個展』が光り輝いています。

その事を言ったらマンザラでも無い様子。

これ位はご褒美が無いとね。

他の画廊でも感じたのですが“鞍替え”は本当に厳しいですね。美しくも厳しい世界なんです。