八月花形歌舞伎

f:id:shiho2020:20210824103548j:plain今日(23日)、歌舞伎座で第一部を観劇してきました!

三代猿之助四十八撰の内
『加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)
岩藤怪異篇』
市川猿之助六役早替り相勤め申し候

多賀大領
御台梅の方
奴伊達平
望月弾正
安田隼人
岩藤の霊 猿之助

鳥居又助 巳之助
安田帯刀 男女蔵
蟹江一角 亀鶴
花園姫 男寅
蟹江主税 鷹之資
局能村 寿猿
局浦風 笑三郎
お柳の方 笑也
花房求女 門之助
二代目中老尾上 雀右衛門



「三代猿之助四十八撰」屈指の人気作を新たな構成で
 5年前に御家騒動が起きた多賀家。当主の妹・花園姫が病にかかると、御家横領に加担して命を落とした局岩藤の祟りではないかと噂され、再び不穏な空気が漂っています。
 多賀家当主の大領は、正室・梅の方がありながら、愛妾・お柳の方に心奪われています。そんな当主をいさめた忠臣・花房求女は追放され、その帰参を願う家来・鳥居又助は、お柳の方を亡き者にしようとしますが、誤って梅の方を殺害してしまいます。しかし、実はこれらすべては、御家横領を企てる側室・お柳の方と、その兄・弾正が仕組んだ陰謀だったのです…。
 一方、5年前に局岩藤から屈辱を受けて自害した尾上の仇を討ち、主人の名を継いで二代目尾上となった召使いのお初は、尾上の祥月命日の墓参りの帰り道、八丁畷で岩藤を回向しようと念仏を唱え始めます。すると、土手に散らばっていた白骨が寄り集まり、突如、岩藤の亡霊が現れて…。
 江戸時代、加賀藩で起きた御家騒動を題材とした『鏡山旧錦絵』の後日譚として、名作者・河竹黙阿弥により描かれた本作は、「骨寄せの岩藤」の通称で知られます。昭和48(1973)年には三代目市川猿之助(現・猿翁)が台本に大幅な改訂を加え、早替りや宙乗りなどを駆使した新演出で上演し評判を博すと、上演のたびに改訂が施されてきました。当月は、従来の通し狂言から名場面を抜粋し、亡霊となってまで恨みを晴らそうとする岩藤のエピソードに焦点を当てた「岩藤怪異篇」として上演します。澤瀉屋の家の芸である「三代猿之助四十八撰」屈指の人気作をお楽しみください。

※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です



猿之助さんの滑らかな言い回しに酔いながら、別の自分は
巳之助さんだったらどんな舞台だったんだろう…

巳之助さんの役のイメージは、
男気のある熱い実直な人
でして、
巳之助さんが演じると、役の人物がそんな人の様に思えて来るのです。
又助はまさに、旦那様を助けたい一心の熱い人物でした。
まァ、もう言っても仕方ないが(笑)。


実は、5年前にお初が尾上の仇を打つ演目を見た事あるのです。テレビで。
岩藤役を吉右衛門さんがされていました。
当時、歌舞伎には全く興味が無く、
多分『鬼平』ファンだったから観たんだと思います。
その時の解説で「岩藤は座頭級の役者が演じます」と言っていたけど、悪役とは言え”風格”が無いといけないですからね。
お初との対決の時も蛇の目傘をさしていましたが、今回も宙乗りで亡霊として町を浮遊する時も、二代目尾上との対決の時も蛇の目傘を持っていました。
何か意味や由来があるのかもしれませんね。