歌舞伎座 第二部『棒しばり』

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第二部
岡村柿紅 作
棒しばり(ぼうしばり)
 
次郎冠者    勘九郎
太郎冠者    巳之助

曽根松兵衛    扇雀

 

《酒好きの二人が縛られてしまい…》
 次郎冠者と太郎冠者は無類の酒好き。ある日、主人の曽根松兵衛は外出中に酒を盗み飲まれないよう一計を案じ、次郎冠者の両手を棒に、太郎冠者を後ろ手に縛りつけて外出します。飲めぬとわかるとますます酒が飲みたい二人は、協力して酒を酌み交わし始めます。そうして二人がほろ酔い気分で踊り出したところへ、松兵衛が帰ってきて…。
 狂言を題材とした、おかしみにあふれる松羽目物の舞踊。両手が使えず、自由が利かないなかでも存分に踊って見せるところがみどころです。明るい雰囲気のなか、巧みな技がふんだんに盛り込まれた舞台をお楽しみください。

 

 

『棒しばり』といえは、

勘三郎三津五郎

ついついそこらを下敷きに見てしまうのは、

制作側の思惑通りなのか(笑)。

思ったのですが、今月は役者さん達にしても時間的にあまり稽古出来なかったのでしょうから、場数を踏んだ(役に慣れた)役者さんが選ばれたのでは?

“初役”が組めるのは生活が安定している表れなのでは?なんてね(笑)。

 

こちらの演目も集中して鑑賞出来ました。

棒しばりで動きが制限されている中、ちょっとした所に光る技が!

お酒に酔い、いい心持ちの二人。舞を舞うことに。

逆側に閉じた扇を受け取った勘九郎さん。

ホイっと投げて要側に持ち替えてました。

全く手元を見てなかった!

パッと扇を開いて、その扇を2回転させて元の状態で。その時はホッとした表情。

腕を自由に動かせないのに…。

 

それから、棒しばりされている勘九郎さんの向かって右に、後ろ手に縛られている巳之助さん並んでる瞬間がありましたが、立雛を表している様な…。

今回はイヤホンガイドがなかったので、衣装の説明が聞けなかったのは少し残念でした。