壽 初春大歌舞伎 昼の部


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昼の部
一、醍醐の花見(だいごのはなみ)
絢爛豪華で華やかな舞踊劇
 花の名所として知られる京都の醍醐寺。天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、北政所淀殿をはじめとした豊臣家ゆかりの人々を招いた盛大な花見の宴を催していると…。
 満開の桜のなか、秀吉が催した一世一代の大規模な「醍醐の花見」。史実をもとにしながら、新年の幕開きにふさわしく華やかさあふれる舞踊劇にご期待ください。

二、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
源氏と奥州安倍一族の争いに翻弄される親子の悲劇
 しんしんと雪の降る中、父、平傔仗直方(たいらのけんじょうなおかた)の難儀を知った盲目の袖萩は、娘お君に手を引かれ駆けつけます。しかし、親の意に反して駆け落ちした袖萩は、対面することすら許されず、親不孝を詫びる祭文にことよせて、父母への思いを切々と述べます。そこへ源義家の命を狙う安倍宗任が現れ…。
 平安時代末期、源義家らによって滅ぼされた安倍一族の再興を志す貞任と宗任兄弟による復讐を軸に、それに関わる家族や人々の悲劇が描かれます。前半は哀れな袖萩、後半は貞任の豪快な姿が見どころの時代物の傑作をご堪能いただきます。

三、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)
素襖をめぐるユーモラスな舞踊劇
 太郎冠者は、主人である大名の使いで、その伯父のもとを訪れます。そこで、美しい姫御寮に酒を振る舞われ楽しく過ごすと、餞別に素襖まで与えられて帰ります。すっかり酔っ払った太郎冠者は、主人に知られては一大事と素襖を隠しますが、酩酊して上機嫌で小舞を舞ううちに…。
 狂言を元にした、松羽目物の名作をご堪能いただきます。

四、河内山(こうちやま)
河内山宗俊の大胆不敵な行動力が痛快なひと幕
 悪だくみに長けた河内山宗俊。松江出雲守が腰元奉公している娘、浪路を、自らの妾にしようと屋敷に幽閉していることを聞きつけると、金目当てに奪還を請け負います。河内山は上野寛永寺の使僧になりすまして松江邸に赴くと、見事にことを運んで颯爽と引き上げます。しかし、その玄関先で正体が見破られると…。
 どこか憎めない河内山宗俊を描き、河竹黙阿弥による七五調の名台詞が小気味良い痛快なひと幕をお楽しみいただきます。

 

 

《醍醐の花見》はなにしろ華やか!七之助さんが美しい!

そして淀君を演じるのは福助さんです!